「Temu」は安く購入できるのが魅力の一つです。
ただ、商品が海外から発送されるので、海外のパリで被害が拡大しているトコジラミが心配。
現時点(2024年1月)で「Temu」にそのような被害があるのか調べてみました。
この記事でわかること
- 「Temu」のトコジラミ事情
- 商品が発送される地域
- トコジラミとは
- トコジラミの効率的な防除法について
「Temu」のトコジラミ事情
現時点で、「Temu」の商品でトコジラミの被害があるという事例はありませんでした。
「Temu」の商品はどこから発送される
現在、トコジラミが大流行しているのはパリですが、「Temu」の商品は、中国から発送されるので、その点は安心できます。
ただ、心配な方は、対策しておいた方が良いので、トラジラミとその対策について解説していきます。 「Temu」とは、米国(アメリカ)でサービスを開始した中国発の越境ECサイトです。 TemuのアプリDL数が「SHEIN(シーイン)」をこえたことでも話題になっています。 取扱商品は幅広く、Amazo ... 続きを見る関連記事Temuの公式サイトはここ!偽サイトを判別する方法もご紹介
トコジラミとは
トコジラミはシラミの仲間ではなく、実際にはカメムシの一種です。
体長は5~8mmで、成虫は1年以上も吸血しなくても生き続け、幼虫から成虫まで吸血行動をし、吸血すると血色が濃くなり、丸く膨らみます。
夜寝ている際に吸血されることが多く、吸血後は迅速に潜伏場所に戻るため、気づかないこともある。
トコジラミは人を好んで吸血し、かゆみや経済的損害を引き起こすことがあります。
人だけでなく、犬や猫などにも吸血します。
トコジラミの大きさ・色や形
トコジラミの成虫の大きさは 5~8 ㎜で、色は茶褐色、背腹に扁平な体つきをしていま すが、体重の何倍もの血液を吸いますので、吸血すると腹部が膨らみ、長さも長くなりま す。
卵は長円形で乳白色、長径は 1.2 ㎜前後です(図 2)。卵から孵化した直後の幼虫の体 長は 1.3 ㎜前後で、成虫をそのまま小さくしたような体型ですが、色は成虫と異なり淡黄色 です(図 2、3)。成虫でも退化した前翅があるだけで、飛ぶことはできません。
引用元:厚生労働省|トコジラミとその効果的な防除法
殺虫剤を使わないで駆除する方法はある!?
熱風や高温の蒸気、掃除機による吸引、隙間の封鎖、潜み場所になるような物品の整理 整頓などの方法がとられています。
高温には弱く、50℃に 30 分、60℃に 10 分程度、100℃ 近くなら数秒さらされれば死亡しますが、隙間の奥の方に潜んでいる場合、この温度をそこまで到達させるのはかなり難しいと思いますし、さらに奥の方に逃げてしまうことも考 えられますので、掃除機による吸引も含めて補助的な手段と考えた方がいいかと思います。
また、衣類等に付着したトコジラミを洗濯によって殺すことは難しいように思われます。
また、薬剤処理と異なり、これらの方法による効果は一時的です。マットレスや畳、小型 の家具などの単体の対策を行う場合は、畳・布団乾燥車の利用も考えられます。駆除とい うわけではありませんが、潜んでいるトコジラミが這い出してこないよう、マットレスなどを全面的に覆ってしまうカバーのような商品も市販されています。
引用元:厚生労働省|トコジラミとその効果的な防除法
トコジラミに殺虫剤は効きくのか?
一般に使用されている殺虫剤の多くは、トコジラミに対してゴキブリと同程度の殺虫力が期待できると考えられますが、現在日本で問題になっているトコジラミの多くは、特に家庭などでよく使われるピレスロイド剤に対して、この系統の殺虫剤がよく効く(感受性 の)トコジラミ集団に比べて 1,000 倍以上の強い抵抗性を示す集団が、さらに、一部の地域から採集された集団では 10,000 倍を優に超えると推定される抵抗性も確認され、日本各地で問題となっている集団の90%近くがピレスロイド剤に対して抵抗性を示すような遺伝子の変異が認められる、との遺伝子解析結果も報告されています。欧米では以前からピレスロイド剤に対する抵抗性の発達が問題になっていて、これらの抵抗性個体が日本に持ち 込まれた可能性が高いと言われています。
これらの集団に対するピレスロイド剤の効果は ほとんど期待できないことになりますが、これらのピレスロイド剤に抵抗性のトコジラミ に対しても、有機リン系やカーバメート系の殺虫剤は感受性集団とほぼ同様な殺虫効力が 認められることが報告されています。
ただし、有機リン系やカーバメート系薬剤に抵抗性 を示す集団も一部で見つかっています。
表1 微量滴下試験による殺虫剤原体の各種トコジラミ系統に対する致死効力
表2 市販製剤を用いた実地試験結果(潜み場所と徘徊場所を中心とした処理による)
殺虫剤の処理法としては、潜み場所への注入処理、潜み場所から出て這い回る可能性の ある場所への残留処理(壁面などへあらかじめ殺虫剤を処理しておき、殺虫剤に触れさせ る方法)が一般的です。
一般家屋では、簡便な方法として燻煙剤や加熱蒸散剤がよく用いられますが、トコジラミのように狭い隙間に潜んでいる害虫に対しては、隙間の内部まで 有効成分が到達しにくいので、効果が高いとは言えないと考えられます。
なお、殺虫剤ではありませんが、ディートを有効成分とする吸血昆虫用の忌避剤はトコジラミに対しても効果があり、皮膚に塗布して数時間は塗布部分からの吸血を阻止することができます。ただし、塗りムラがあると吸血されてしまいますので注意が必要です。
また、忌避剤を侵入されたくない場所や衣類に処理することにより、侵入を阻止したり、付着を阻止したりする効果を示すという結果が得られています。
引用元:厚生労働省|トコジラミとその効果的な防除法
燻煙剤とは
加熱蒸散剤とは
忌避剤とは
まとめ|トコジラミが心配な方は、殺虫剤だけでなく、忌避剤もおすすめ
現時点で、「Temu」の商品でトコジラミの被害があるという事例はありませんでした。
ただ、それでも心配な方は、予防することをおすすめします。
厚生労働省|トコジラミとその効果的な防除法を読んでみると、殺虫剤だけでなく、吸血昆虫用の忌避剤もトコジラミの被害を防ぐので、おすすめですよ。